日商簿記3級 練習問題 38:固定資産:資本的支出と収益的支出の区分
建物の改良・修繕に関する支出のうち、資本的支出として処理すべきものの説明として、最も適切なものはどれか。
- 建物の耐用年数を延長させたり価値を高めたりする支出は、資本的支出として建物の取得原価に加算する。
- 建物の原状回復のための通常の修繕にかかる費用は、資本的支出として建物の取得原価に加算する。
- 建物の維持管理のための小規模な修繕にかかる費用は、資本的支出として支払手数料に計上する。
- 建物の外壁塗装など現状維持のためにかかる支出は、資本的支出として修繕費に計上する。
- 建物の清掃や点検にかかる日常的な費用は、資本的支出として建物の帳簿価額から減額する。
正解と解説を見る
正解:建物の耐用年数を延長させたり価値を高めたりする支出は、資本的支出として建物の取得原価に加算する。
資本的支出とは、固定資産の価値を高めたり耐用年数を延ばしたりする支出を指し、その金額は費用ではなく資産の取得原価に加算します。単なる現状維持のための支出は収益的支出として修繕費で処理します。
【正解の理由】
資本的支出は将来にわたって資産価値を高める効果を持つため、支出額を建物などの資産の取得原価に加算し、その後の減価償却を通じて費用配分します。
【不正解の理由】
• 「原状回復のための通常の修繕にかかる費用」:これは資産価値を高めるものではなく現状を維持するだけの支出であり、収益的支出として修繕費に計上すべきものである
• 「維持管理のための小規模な修繕にかかる費用」:資産価値を高めない小規模な修繕は収益的支出であり、支払手数料という科目を用いるのも誤りである
• 「外壁塗装など現状維持のためにかかる支出」:現状維持のための支出は収益的支出に該当するが、これを資本的支出と説明している点が誤り
• 「清掃や点検にかかる日常的な費用」:日常的な維持費用は収益的支出として費用処理すべきであり、帳簿価額を減額する処理も誤りである