ビジネス実務法務検定試験2級 練習問題 71:民法:時効の完成猶予と更新
📊 Qraftユーザーの成績
- 難易度 Bランク(レーティング1200)
- 難易度 766位/2795問中
- 正答率 —(0回)
民法における消滅時効の完成猶予および更新に関して、正しいものはどれか。
- 裁判上の請求を行った場合、その裁判手続きが終了して確定するまでの間は、時効の完成が猶予される。
- 債権者が催告を行った場合、その後六箇月以内に再度催告を行えば、何度でも時効の完成猶予の効力が生じる。
- 債務者が債務の存在を承認した場合、その時点から時効の完成が一定期間猶予されるが、時効の更新はされない。
- 債権者が仮差押えの申立てを行った場合、その手続きが終了した時点で、直ちに時効が更新されて期間が進行する。
- 時効の更新事由が生じた場合、それまでに経過していた時効期間は維持され、残りの期間のみが引き続き進行する。
正解と解説を見る
正解:裁判上の請求を行った場合、その裁判手続きが終了して確定するまでの間は、時効の完成が猶予される。
裁判上の請求を行った場合、その手続きが終了して確定するまでの間は時効の完成が猶予されるという説明が正解です。
【正解の理由】
民法上、訴えの提起などの裁判上の請求をすると、その事由が終了するまでの間は時効が完成しない「完成猶予」の効力が生じます。そして、確定判決などによって権利が確定したときに初めて、時効がゼロから再スタートする「更新」の効力が生じます。
【不正解の理由】
• 「再度催告を行えば、何度でも時効の完成猶予の効力が生じる」という説明は誤り。催告(=裁判外で義務の履行を求めること)による完成猶予中に再度催告を行っても、完成猶予の効力は延長されません。
• 「債務の存在を承認した場合、時効の更新はされない」という説明は誤り。債務の承認(=債務者が自ら借金があることなどを認めること)は、強力な事実の確認であるため、その時点で直ちに時効の「更新」が生じます。
• 「仮差押えの申立ての手続きが終了した時点で、直ちに時効が更新されて期間が進行する」という説明は誤り。仮差押え(=将来の強制執行を保全するために一時的に財産を差し押さえる手続き)は完成猶予事由にとどまり、更新事由ではありません。
• 「経過していた時効期間は維持され、残りの期間のみが引き続き進行する」という説明は誤り。時効の更新が生じた場合、それまで経過した期間はリセットされ、全く新たな時効期間がゼロから進行を始めます。