G検定(JDLA) 練習問題 58:AIの歴史と課題
人工知能の歴史と課題において指摘される「フレーム問題」に関する説明として、正しいものはどれか。
- AIが現実世界の複雑な問題を処理する際、自分に関係のある事象だけを適切に選び出して処理することが困難であるという問題。
- AIが学習データに含まれる特定の属性に対して偏った判断を下すようになり、公平な意思決定を行うことが困難になるという問題。
- AIが人間の知能を超える時点で、人間には予測不可能なほどの急速な技術的進歩が起こり、制御が極めて困難になるという問題。
- AIが言語の意味を理解せず記号の操作だけを行っているため、現実世界の事象と記号とを正しく結びつけることが困難な問題。
- AIが与えられた目的を達成する過程で、人間が意図していない倫理的に不適切な手段を勝手に選択して実行してしまうという問題。
正解と解説を見る
正解:AIが現実世界の複雑な問題を処理する際、自分に関係のある事象だけを適切に選び出して処理することが困難であるという問題。
人工知能が現実の問題を解決しようとする際、有限の処理能力では自分に関係のある事象だけを枠(フレーム)として切り出して処理することが困難であるという「フレーム問題」の説明として、正解はこの内容の通りです。
【正解の理由】
現実世界には無限の情報が存在しますが、AIは「どの情報が今の目的に関係があり、どの情報が関係ないか」を自動で判別することができません。これをフレーム問題と呼びます。
【不正解の理由】
• 「特定の属性に対して偏った判断を下す」という説明は、AIの公平性に関する「バイアス問題」の説明であるため誤り
• 「急速な技術的進歩が起こり、制御が困難になる」という説明は、「シンギュラリティ(技術的特異点)」の説明であるため誤り
• 「現実世界の事象と記号とを正しく結びつけることが困難」という説明は、「シンボルグラウンディング問題(記号接地問題)」の説明であるため誤り
• 「人間が意図していない倫理的に不適切な手段を選択する」という説明は、「アライメント問題」や「報酬ハッキング」などに関する説明であるため誤り