基本情報技術者試験 練習問題 37:仮想記憶方式とページング
仮想記憶方式におけるページングや関連する現象について述べた文として、正しいものはどれか。
- 主記憶と補助記憶間でページを入れ替える処理が頻発し、システム性能が極端に低下する現象をスラッシングという。
- 補助記憶装置上のプログラムを主記憶装置にロードする際、必ずプログラム全体を一括して読み込む方式をページングという。
- プログラム実行中に必要なページが主記憶上に存在しない場合、システムが停止して再起動が必要になる現象をページフォールトという。
- 仮想記憶方式において、主記憶と補助記憶を管理するための固定長ブロックをセグメントと呼び、可変長をページと呼ぶ。
- LRUアルゴリズムは、主記憶上で最も新しく参照されたページを優先的に追い出すことでメモリ使用効率を最適化する手法である。
Qraftユーザーの成績:難易度 Cランク(レーティング1165)・正答率 54%(7/13回正解)
レーティングは解いた人の実力と正誤から算出する難しさ(初期値1200)。ランクはその全問題中の順位(S+が最難関、F-が最易)
正解と解説を見る
正解:主記憶と補助記憶間でページを入れ替える処理が頻発し、システム性能が極端に低下する現象をスラッシングという。
仮想記憶のページング方式において、主記憶と補助記憶間でページの入れ替え(スワップ)が頻発し、CPUがその処理に追われてシステム全体の性能が極端に低下する現象をスラッシング(Thrashing)と呼びます。正解はこの説明の通りです。
【正解の理由】
スラッシングは、主記憶容量が不足しているなどの理由でページフォールト(必要なデータがメモリ上にない状態)が多発し、プログラムの実行よりもページ入れ替え処理に多くの時間が費やされる状態を指すためです。
【不正解の理由】
• 「プログラム全体を一括して読み込む」という説明は誤り。ページング方式では必要なページだけをロードする要求ページングが一般的です。
• 「システムが停止して再起動が必要になる」という説明は誤り。ページフォールトが発生しても、OSが自動的に必要なページを読み込むためシステムは停止しません。
• 「固定長ブロックをセグメント、可変長をページと呼ぶ」という説明は誤り。固定長がページ、可変長がセグメントです。
• 「最も新しく参照されたページを優先的に追い出す」という説明は誤り。LRU(Least Recently Used)アルゴリズムは「最も古く」参照されたページ(=長い間使われていないページ)を追い出す手法です。